GONTEXの仲間でもあるサポート選手たちについて知ってもらいたいという趣向で始まるこのインタビューの5回目はトレイルランナー反中選手とお届けしていきます。(プロフィール末尾記載)
それではここからインタビューの内容をお送りいたします。
#stayhome
GONTEXハッタリ君「こんにちは。おっ外からなんですね。ソーシャルディスタンスばっちりですね。改めて今日はよろしくお願いいたします。」
そうなんです。よろしくお願いします。
「北海道での活躍含め反中選手のきほんてきな情報からお聞かせいただければ嬉しいです!」
トレランとの出会いは?
実は僕大学時代にランニングチームを立ち上げてコーチをしていたんです。当時のランニングチームはマラソン中心の活動だったのですが1人だけトレランをしている人がいて。自分がしたことない事は自信をもって教えられないしそもそも指導できないじゃないですか。なので「とりあえずやってみよう」というノリでトレランレースに出たのがきっかけです。ちなみに初めてのトレランレースはOSJ奥久慈50kだったんです笑 クレイジーなレースに何も知らないまま出ました。
「最初に奥久慈なんてそれは。。。笑」
正直なめてましたね。装備も準備なんかしていなくて、ウェア以外はほとんど現地調達。ブース会場で必携装備品とザックと靴を揃えてよくあるあの口がポンってなるボトル2本と簡単な補給食だけ持って走り出したのを覚えてます。今思えばですけど。
「それでよく走り切れましたね。」
30kくらいまでは速い方について行って2人で走っていたので良かったんですが、走り方もわからないしそこでつったりして引き離されてからは1人で、マーキングも探せないしロストはするわ崖から滑落するわでほんとに命からがらという感じでゴールしました。ギリギリ年代別入賞くらいだったと思いますがいまだに人生で1番つらくて1番失敗したレースでしたね笑。
「それが何年のことですか?」
2013年ですね。なのでトレラン歴でいうと7.8年くらいになると思います。今みたいにメディアもないしランニングコミュニティみたいなものもなかったので、動作を分解したりして指導してくれる人がいなかったので自分の体で実験して自分のランニングチームで指導していました。それこそ逆に言うと指導歴の方が長いくらいです。
「それってかなり珍しい経歴ですよね。」
トレランの魅力や好きなところを教えてください。
子どものころからゲームっ子でほんとに複雑なものというかそういったものが大好きなんです。初レースの悔しい経験もあってどうにか攻略してやるっていう感じでハマっていきました。そんな攻略というか工夫次第で楽ができたり楽しむことのできる部分が好きだし魅力だと思います。マラソンって僕の中では引き算のスポーツで、楽に走るために装備を軽くしたりとかより軽いものを選んだりとかシンプルでミニマムなイメージ、トレランはマラソンに対して足し算的なスポーツだと思うんです。疲れないためにギアを装備したり何かあった時に困らないためにエマージェンシーキットをもったり動き続けるために補給食を持ったり。こういう足し算の楽しみが遊びになったり工夫になったりすると思うんです。
「そのほかにはありますか?」
あとは、、変化があるというのが楽しいですね。つらい時も楽な時もあって。マラソンって一回つらくなったら辛いままなんですけどトレランってその先に楽になる瞬間とかがあるんです。あとは景色の変化を楽しめるのもありますよね。そんな変化/景色との一期一会が魅力です。一期一会!笑
「そうですね。景色やフィールドとの一期一会っていうのは素敵です。」
それこそ僕練習ではそんなにストイックなことを行うのは好きじゃなくて。何事もそうなんですけど1回やっただけで身につくことってなかなかないじゃないですか。なので続けることに意味があって、続けるためには遊び心というか楽しむ工夫が大事だと思うんです。ハイカーさんとんのコミュニケーションであったり、美味しいご飯を食べるためにわざわざ山に登ったり、日常の中で非日常の部分を楽しむのが大事かなぁと思っています。
思い出/思い入れのあるレースはありますか?
なんだろうなぁ。。。悩みますね。だと。。。初の海外レースでもあるんですが香港のレースに出たことがすごい印象に残っています。当時大瀬選手がお店の常連で香港行こうよって誘われたことに軽い気持ちでついて行ったんです。ノリと勢いって大事じゃないですか笑
「初海外はやっぱり印象に残りますよね。」
実はそこがGONTEXとの出会いでもあるんです。レースの準備をしてるときに当時テーピングとか全く知らない僕の前で大瀬選手が膝にテープを貼っていたんです。それを見て「使わないなら貼らせてください」って言ってヒョウ柄のGONTEXテーピングを使わせてもらったんです笑 そして、24kmの部で優勝して現地メディアにも取り上げてもらったり女性の写真待ちができたり。優勝したのはもちろんうれしかったですが、初めてのテーピングの感覚がとてもよく本当にいい思い出になりました最初から突っ込んで突っ込んで突っ込み切って、あんなに気持ちよく走れたことっていまだにないかもしれないです。
「ちなみに好きなフィールドってありますか?」
フィールドっていうかえげつない下りが好きです笑 え、ここって走れるの?みたいな笑
北海道でいうと風不死岳のガレ場とか羊蹄山のガレ場とか岩っぽいところが好きですね。
トレランのポリシーとかスタイルはありますか?
楽しむということは大前提に置いています。下りの疾走感の中で足をどうやって置くとかいかに疲れないカラダの使い方をするかとか。そういう効率性の攻略をゲーム感覚で楽しんでいます。登りは大嫌いなのでブーブーいいながら登っています笑
「ファッションとか見た目のところもありますか?」
そうですね、さっきも言った足し算の楽しさでいうとアクセサリー身に着けるのが大好きですね。個性を出せるというのもありますが、テンション上がるじゃないですか。あとはアクセサリーを身に着けることで装備の足し算の工夫も自然と意識するようになるんです。おしゃれをする感覚でもトレランを楽しんでいます。
思い入れのあるギアってありますか?
僕ほんとにストイックな練習みたいなものが苦手で。。。楽しみながら練習するためのマストアイテムはJaybird VISTAですね。完全独立のブルートゥースで音楽聞けるっていうのは本当に当時驚きましたし、今もその快適性がたまらないです。音楽聞くのが好きでたまらないので逆に言えばイヤホンなかったら走らないと思います笑 通勤ランも含めて本当に大好きなギアです。
「そこまで言うのはすごいですね。」
出てみたいレースはありますか?
出てみたいでいうと単純にヨーロッパのレースに出たいですね。あのバチバチな感じというかストロングなスタイルを早く経験してみたいです。まだ香港とか中国韓国しか出たことがないので。
トレランを通してこれから発信したいことや行いたい活動はありますか?
対面で行うイベントがなかなか難しいのでたくさんの人がモチベーションを失っているのが正直な現状だと思うんです。そういった方たちになにかモチベーションが上がるきっかけになるような発信ができればと考えています。そのための準備としてデザインや映像編集を学び始めたので行動に移していければと思います。それこそ今だと過去の素材をいじる事しかできないですが今後は素材の撮影とかもいろいろしてみたいなと。単純にかっこいいとかテンションアガるというかそういう感情ってモチベーションになるんですよね。そういうものづくりができればと思っています。
「わかります、なんかわかんないけど誰が見てもかっこいいみたいなものは大事ですよね。」
それこそ僕の中で不純な動機最強説みたいなものがあって。タイムとか順位ばかり意識していると気持ちが燃え尽きやすいんです。ただかっこよく走りたいからとかただ走るのが楽しいからとかそういうふんわりしたモチベーションの方が長続きするんです。
今この状況を踏まえたトレイルランナーの方々に向けたメッセージいただけますか?
大会ってある意味発表会的なものだと思うんです。今はただ、そこに向けた準備期間が増えただけ。ただ制限されることが多数出てくるのでできる範囲で何ができるのかを工夫する必要があります。落ち込んでる暇はありません。走る以外にもできる準備はたくさんありますから。ただ、どうせやるなら楽しくやるのが大事。気持ちが潤うように準備も工夫して楽しんでいきましょう。
以上
反中 祐介選手プロフィール
契約/サプライヤーメーカー
Salomon/Jaybird/TrailBautter/TrailHut/サカナのちから/MEDALIST/Goodr
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このコラムに参加いただいているすべての選手に感謝いたします。
コロナの影響で自粛を続ける世界に少しでも楽しい情報を発信できていればうれしいです。
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